your force your heart - 8



































「…やっ!触らんで…!!」

その甘美な声音に一瞬気が遠のきかけたが、少女は渾身の一撃で抵抗の意を示した。
乾いた音が部屋の中に響き渡る。
身にまとわり付く恐怖を退けようと、少女は必死になって叫びを上げる。
そこには少年に対する怒りの感情が入り混じり、先程の視線に思わず竦んでいた事など一気に消えてしまっていた。

「さっきからアンタ、変な事ば好き勝手言いよって…アタシを何やと思……っ!!」

異変に気付いたのはその時だ。
喉から出かけていた声がいきなり締め上げられたかのようにその勢いを殺ぐ。
予想通りの結果に、少年は思わず口許に笑みを漏らす。

「…気付いた?ボクが君に何をしたのか。」

くすくすと薄笑いを浮かべながら、少年は楽しそうに少女を見遣った。
一方少女の方は必死に自身の身体に抵抗の命令を下すものの、肝心の身体が全くもっていう事を利かない事に驚きを隠せないで居た。
どんなに力を振り絞っても、僅かに身体がカタカタと震えるばかりであった。

「何…ね、これ。身体が……動かん…と………なして……?」

まるで金縛りにあったかのように、その身体はビクともしない。
白昼夢を見ているのではないかと思ってしまうくらい、俄かに信じられない事であった。
身体の神経が蝕まれているような感覚に、更に身を震わせる。
そんな少女の様子を楽しそうに見つめながら、少年はゆっくりと右手を上げていく。
紅い瞳は依然として少女の藍色の瞳を見つめている。

「抵抗されると些か困るからね。キミに"首輪"を掛けておいたんだ。」

これで然したる抵抗は無意味だよ。
公然と言い放った言葉は、少女に絶望と悲しみを与えるだけだった。
少女は目を見開いて、目の前の少年から齎される言い知れない恐怖を文字通り全身で感じていた。


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絵版を変えたせいで塗り方がだいぶ違いますね(苦笑)しかし多分今回だけです、また戻そうと思いますww
どうもこのアニメ塗りっぽのは気に入らないというか、自分の納得がいくように出来ないので^^;
コマ数の割にはあまり文章がないですね…まぁシーン的には結構流れるところなので仕方ないですが
今思えばちょっwwっていうミスがあったりしますが、誰も気付かない事を祈りたいです(えぇぇ)