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世界には五つの大きな大陸があり、その昔、一番大きな大陸を『セントリア』 と名づけ、
それを地図上で中央に配置。
その北西の大陸を『ノースリア』、南西を『ウェストリア』、 南南東を『サウスリア』、東を『イーストリア』と名づけた。 過去に三度の世界大戦があり、その有様をマジマジと見つめてきた各国の首脳らは、 ここで戦争を止め何らかの手を打つべきだと判断し、五度の五国間会議を経て、 今から400年ほど前に国家統一が実現した。 五つの大陸を一つの国とし、その首都をセントリアの『レアビーン』に配置。 そしてこの広くなった国を統一するために、その他、大陸ごとに独自の政治をさせるために、 それぞれ副都として北大陸に『スミケーン』、 西に『コノムーン』、南に『トレルーン』、東に『アイリーン』を設置。 そして更に、大陸内で3〜5の地区分けを施し、完全統一への道を踏み出した。 400年が経った現在、五大陸が一つの国としてようやく働き始めていた。 共通語『レイド』もかなり広範囲に広まり、母国語として定着しつつあった。 しかしその一方、やはり以前までの大陸・地域ごとの文化が根強く残っている所もしばしば存在した。 特に都から離れている地域では、その場所特有の伝統的習慣は続いていた。 だが、それが全てというわけではない。 国家統一以前の世界大戦や、統一による言語・習慣・政治などの文化改革によって、 多くの民族的習慣がその裏側で奪われていたこともまた事実である。 つまり、現代まで生き残った民族習慣はとても貴重な存在なのだ。 我々は、国家統一によって、民の平和と秩序を守る国家を作り上げた。 だがその反面、幾度と繰り返された戦争、そして国家統一を促すための動きによって、 多くの貴重な文化を失ってしまった。 そこで私は提案したい。 我が母国、『ニューリノア』の各地に未だ根付いているこれらの貴重な文化の為の保護条約の締結を… 1840.1.27 ファントム・マイヤー著『現代に生きる人々』より close |